人生をやり直したい人達へ

逮捕、離婚、自己破産の経験あり。現在は複雑な気持ちでニートとなっています。私の経験が多くの人の正しく生きる材料になればと思いブログを始めました。

その12 逮捕初日、弁護士が接見に来る。現実を目の当たりにし、希望の灯が消える。

逮捕初日はほとんど内容の無い様な1日だった。

 警察もこんな無駄な事はやりたくないんだろうけど、しっかり一つ一つチェックしていかないと後々面倒になった前例がきっとあるんだろう。そのため軽犯罪者でも殺人の容疑者でも逮捕するって事はその後においてもとても時間のかかる事なのだとわかった。

 よく交番とかにいったり警察署に相談しても取り合ってくれなったみたいなニュースが流れるけど、こんな膨大な事務作業や手間がかかるんだったらそりゃ逮捕や被害届の受理については気が進まなくなるよなと思った。

 

午後6時を過ぎたころ弁護士が到着する。

留置官「34番、弁護士が来たから準備して、あと差し入れがあるから。」

差し入れ!?

 差し入れとは接見に来た人が渡す物(書類とか)の事らしい。てっきりお土産でも持ってきたのかと思ってびっくりした。

 

そして弁護士から知らされる。

弁護士「今回の事件は逮捕されたことによって新聞に載るようです。会社へも新聞社から事実関係の問い合わせがあったそうで、懲戒解雇の方向で動いているそうです。奥様は離婚を前提に本日子供たちと実家へ帰りました。」

おれ「・・・。」

 そっか、人生って呆気ない物なんだなぁ。たった一日で一気にここまで変わるのか。っていうかこれは夢じゃないですよね?本当にそんな事ってあるの!?

 などと頭の中がよく整理できないまま話を聞いていたと思います。

 

 とりあえず弁護士の先生は拘留がつかないようにがんばりますが、身柄事件の場合の拘留される確率は決して低くない、むしろ高いのでこれから10日間、延長がつけば20日間留置場での生活になると思いますので。その覚悟は今からしていて下さい。との事。

 まぁもう会社に行かなくてもいいから正直今更拘留がついてもつかなくてもどっちでもいいかなとその時は思っていました。むしろ児童ポルノという恥ずかしい名前の性犯罪者」として社会に出ていくのが怖い。といった感情でした。

 

 弁護士との接見が結構長くて40分くらいはあったと思います。その後差し入れされた書類に

「任意の出頭にはいつでも応じるし、身元引受人も連絡先もあるし、証拠を隠したり拡散したりする事は絶対に無いから帰してくれ。」

みたいな内容の書類を書いて「宅下げ」という手続きで弁護士に渡しました。

いちいち差し入れや宅下げの書類も書かなきゃならないなんて本当に面倒でした。

 

 とりあえず弁護士との接見も終わり、現在の自分の状況や家族や会社、自分を取り巻く社会的な状況がわかって悲しくもなりましたが安心もしました。もしかしたらこれが絶望っていう気分なのかもしれません。

 

 夜9時が消灯時間なのでそれまでは読書をしたりできます。というか何も無いので留置係から渡された本リスト90冊くらいの中から好きなのを選んで読めるという感じでした。私は吉村昭という人の小説が好きでよく「高熱隧道」や「破獄」を読みましたがさすがに破獄はありませんでした。マンガ「ゴールデンカムイ」の脱獄名人白石のモデルになった人が主人公の小説です。

 

 夜9時になって消灯時間なんですが、あまり暗くならないんですね…。被疑者達が変な事(自殺や脱獄)をしないように監視できるようけっこう明るくてびっくりしました。

 その日の夜はとても眠れませんでしたね。今まで関わってきた人たちや家族たちが出てきて私に色々と声をかけてくるんです。起きてるのに夢?妄想みたいなのが永遠に続いて地獄でした。

 翌日は検察や裁判所に行って拘留があるかどうか決まる日です。検察に行ったらなんて言おうとか考えようかとも思いましたが、その夜はもはやどうでもいい感じでした。